清掃員の年収は?給料・時給を上げていくコツを経験者から学ぶ

「清掃員の年収って、実際いくらくらい?」
「時給が伸びにくそう…」
「未経験からでも給料を上げられるの?」
清掃員のお仕事に興味があっても、収入面が見えないと不安になりますよね。
清掃員の年収は、以下の4つで大きく変わります。
オフィスビルやホテル・病院といった現場
早朝・深夜などの労働時間帯
責任と役割
保有する資格
本記事では、年収の目安と収入差が出るポイント、さらに経験者目線で給料・時給を上げていく具体策をまとめています。
清掃員の年収はどのくらい?まずは全体の目安をつかもう
清掃員の収入は、正社員(固定給)かパート・アルバイト(時給制)かで、考え方が大きく変わります。
パート・アルバイト
時給は都道府県によって差がありますが、概ね1,000円~1,500円前後が現在の相場といえます。各都道府県が定める最低賃金もここ数年で上がってきており、また、継続的な人材不足もあり、募集賃金は上昇傾向にあります。
フルタイムパート
時給×実働時間で年収200~300万円台が見えてきます。単価の高い夜間と、安定稼働の日中の組み合わせをする強者も多くいます。
正社員
手当や賞与の有無で差が出ますが、おおよそ、250~400万円台が目安です。正社員の立場として収入を増やすためには、責任者クラスに就いたり、資格取得をすることが望ましいです。
責任者・リーダー
正社員に対して責任者手当や資格手当、評価が加味され、約350~500万円くらいが相場です。後ほど解説しますが、さらに収入増を目指すためには、より高度な現場に就くことが理想です。
上記は目安ですが、それぞれに大きな幅があることがポイントです。
「清掃=一律に安い」ではありません。「条件次第で伸ばせる余地がある」ことを前提に、実際にどう伸ばしていけるかを考えていきます。
現場別(オフィス・商業施設・ホテルなど)の収入差
現場別の収入差は、時間帯と求められる品質によって生まれます。
現場別 | 収入差の目安 |
オフィス | 早朝・夕方の短時間の単価は標準的になりやすい。 |
商業施設 | 開店前後や土日祝日の稼働があり、シフトの時間帯次第で稼げる。人通り(一般客)が多い分、品質要求は高め。 |
医療施設 | 衛生ルールが厳しく、手順遵守が必須。 |
工場 | 安全・衛生ルールが厳しい反面、単価は標準的なことが多い傾向。 |
ホテル | 稼働日が多く、繁忙期は仕事量が増える。 |
マンション | 日勤中心で働きやすい反面、単価は標準的。 |
このように同じ清掃でも、働く現場の条件によって年収の上限が変わってきます。
もちろん、「長年勤められるかどうか」など短期的な収入以外の条件も総収入に関わってきますので、その点も考慮した職場選びがおすすめです。
役割・経験年数の収入差
単に年次が増えるからではなく、任される範囲・役割が広がるために、経験年数と共にで収入が伸びる傾向にあります。経験年数に伴ってどう業務範囲がどう広がっていくか、一般的な目安として、以下の表にまとめました。
経験年数 | 任される範囲など |
0~1年目 | 日常清掃が中心。まずは作業手順や時間配分、安全・衛生関係を覚える時期。 |
2~3年目 | 作業品質が安定してくると、後輩のフォローや鍵・カードの管理、消耗品の発注や補充などのプラス業務が増える。 |
5年目~ | 現場の段取りや新人教育、定期清掃や資器材の管理、顧客対応まで任されるサブリーダー的存在。 |
役職者 | 人員配置や品質管理、報告書作成などの事務処理、クレーム対応など全体的に現場を見渡す役割。 |
実際には、顧客先や会社にいち早く認められた場合、数年で役職者に付くこともあります。
年収アップの本質は「経験年数」よりも「役割」のステップアップです。遠慮をせずに、役割・責任を求めることで、合わせて賃金交渉も可能になるでしょう。
手当で差がつく!夜勤手当・資格手当・責任者手当のポイント
年収を底上げするためには、基本給や時給だけでなく、手当の構造を押さえることも大事なポイントです。
手当の種類 | 手当の内容・ポイントなど |
資格手当 | ビルクリーニング技能士や建築物環境衛生管理者(ビル管)など、会社が評価対象にしている資格は収入アップにつながりやすい。入社前に「手当の有無・手当の金額・対象資格」などをしっかりと確認する。 |
夜勤手当 | 夜間清掃(22:00~翌5:00)は深夜割増により単価が上がる。ただし、体力・生活リズムとの相性は要チェック。 |
責任者手当 | 現場責任者のみならず、サブリーダーや班長といったポストでも支給される会社がある。まずは「代理」でも経験を積むと良い。 |
求人を見るときは「時給」だけでなく、手当+昇給制度+役職ルートの有無が重要になってきます。面接時には質問をすることで、明確に答えてもらえるかどうか、その会社の透明性も感じることができます。
上司や会社とのコミュニケーションで収入アップ?
清掃作業において評価されやすいのは、派手な技術より「当たり前を高品質で続ける力」です。例えば、お客様からのクレームが=顧客先が求める品質を保てていることになります。
評価されやすい項目を達成し伝えることは、収入アップにつながっていきます。
面談時はもちろん、日頃から、上司や会社と仕事の会話の中でアピールしていきませんか?
1.高品質・少ないクレーム
ムラなく仕上げる、清掃漏れがない、再清掃(手直し)が発生しないことは、現場の効率化・クレーム低下につながります。「今月もクレームがありませんでしたね」など、当たり前に思われていても大切なことを、それとなく伝えることは有効です。
2.効率の良い段取り
同じ時間でより速く業務が回るようになったとき、どんな作業手順を改善したのかを伝えましょう。仕事に熱心な姿勢を伝えやすいポイントです。
3.日頃の報連相の徹底
備品不足や設備不良、異常な汚れなどを素早く上司に共有してみましょう。特に、利用者目線で問題があるポイントを伝えられる人は、信頼が上がります。
4.クレームの即対応
迷わずすぐに上司に伝えましょう。隠すよりも、伝えるほうがずっと信頼が上がります。どうずれば、再発防止ができるかまで話し合いをすることで、会社目線でも重要なメンバーであると認識されます。
5.ポリッシャーなど資器材の扱い
ポリッシャーやバキュームといった清掃に使用する資器材を扱える、できる幅を大きくすることで、他現場の定期清掃など、別の仕事の紹介につながることがあります。
6.資格取得で「説明できる強み」を作る
資格を取得することで、清掃に対する知識が豊富になり、お客さんにも資格保有者の在籍を伝えることができるようになります。会社目線でも、「箔がつく」ことで、昇給への近道となります。
7.昇給・役職の条件を質問しておく
会社や上司に、何が昇給・昇進につながるのか、を聞くことは全く悪いことではありません。期待をしてもらえるきっかけにもなるでしょう。
しっかり仕事をしていても、能動的に伝えないと、忙しい上司は当たり前と思って適切に評価する機会を失ってしまうかもしれません。
昇給への一歩は、雑談から踏み出してみませんか?
まとめ
清掃員の昇給は、現場と働き方で幅がありますが、道筋が必ず存在します。
例えば
日常清掃で、品質と段取りの技術を固め、ノークレームを上司に伝える。
資器材を扱う定期清掃に領域を広げる。
商業施設、病院、人が多い施設など単価が高い仕事場を狙う。
資格で信頼を形にし、責任者ルートに乗る。
人材不足が深刻化する中、「清掃は給料が上がらない」は、過去の話です。一つずつ取り組むことで地味でも自然と昇給していきますし、転職・転現場は、本当にいまのお給料で過小評価されていないかチェックする良いタイミングでもあります。
スタッフの正しい評価こそが、強いビルメン業界を作っていくと信じています。




